水に溶けない藍を発酵という過程で可溶化させ、染色出来る状態にすることを「藍を建てる」といいます。この過程を「発酵建」といいます。
土中に埋められた藍甕(あいがめ)のなかで藍は建てられます。藍甕は四本一組として埋められ、真ん中に火壷を設け温度管理をします。
藍甕の中に藍のすくもとアルカリ、栄養剤を加え、約30℃ぐらいの適温で発酵させます。
アルカリ度(PH)を低く抑えると菌の繁殖が早まり速く建ちますが、PH10以下になると雑菌が入り胞子が腐敗しやすく、またPH12以上になると菌の活動が停止し、かなりの時間が必要になります。アルカリ不足になると濃色には染まりません。
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