日本の藍
日本で一般的に栽培されている藍は、タデ科のタデ藍です。花色は白花種と赤花種があります。このほかに沖縄にはキツネノマゴ科の琉球藍があり、古くから泥藍として使われています。また北海道には古来アイヌが利用していた蝦夷大青が海岸地方に自生していましたが、最近は非常に少なくなってしまったようです。
インドの藍
古代から十九世紀までインドは藍の主産地でした。インド藍はコマツナギ属のマメ科の藍で、日本で栽培されているタデ藍が一年草なのに対し、これらは多年生の低木です。別名木藍ともいいます。インドでは現在はほとんどこれらの木藍は栽培されておらず、藍染はすべて合成染料です。
中国の藍
中国に産する藍の種類については、蓼藍(単に藍)・菘藍(大青)・琉球藍(山藍)・木藍(インド藍)の四種と考えられています。
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